花の百名山
田中澄江が著した「花の百名山」というエッセイがある。3年ほど掛けて「山と渓谷」に掲載された百山のエッセイが、1980年に文芸春秋社から単行本になり、その3年後には文庫本に形を変えた。

花の百名山・田中澄江著(1983年)
夏の鳥海山だったらチョウカイフスマの純白の花。赤紫のレブンソウの花には北の礼文岳に登らないと逢えない。何度も足を運んでやっと会えた花、思いがけず出会えた花──その季節、その山ならではの結びつきを百選び、歴史や伝説を織りこみながら綴った珠玉エッセイ。山と花をこよなく愛して日本中の山々を踏破した著者が、その豊富な山行の中から選び抜いた情景が、100点の花の絵とともに輝かしく懐かしく語られる、読売文学賞受賞作。山に登る人にも、登らない人にも楽しい一冊。
新・花の百名山・田中澄江著(1995年)
早池峰山のウスユキソウ、榛名山のユウスゲ、月山のクロユリ、甲斐駒ヶ岳のタカネバラ、阿蘇高原のリンドウ──もう一歩も登れない、と思う山路の疲れを、いつもやさしく癒してくれるのは、幾千幾万の物言わぬ花々だ。当時80歳をこえた著者が、不自由な足をいたわりながら、なお全国の山に登り続けるのは、大好きな山に咲く花をその山で愛でたいがため。中高年の登山ブームの一因となった「花の百名山」から15年を経て、新たに選び直した百峰の、花と歴史のエッセイ。



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