燕岳(つばくろだけ)1 登山行


花崗岩の奇岩が並ぶ燕岳山頂の全容を望む

標高2763mの燕岳は北アルプスの中央部に位置し白い花崗岩(かこうがん)の大きな岩が印象的な山です。
コマクサの大群落があることや、白い花崗岩の山は北アルプスの中では特異な山と言えます。

また標高も2763mとそれほど高くなく、危険な個所も少ない登りやすい山で一般のハイカーの人達にも人気の山です。

山荘からは周囲360°の素晴らしい眺望を誇り、北アルプスの主峰槍ヶ岳を始め、穂高連峰、立山、剣岳、また白馬連峰と北アルプスのダイナミックな眺望が目の前に広がる。

燕岳のもう一つの人気は山小屋の燕山荘です。昭和12年に帝国ホテルの援助により建てられた建築がそのまま残され、本館部からして山小屋としてはおどろくほどぜいたくに出来ている。

夜のオーナーの話しやアルプホルンの演奏は燕山荘の名物となっている 。

登山者は燕岳から槍ヶ岳への表銀座コースや、燕岳から大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳へのパノラマ銀座コースへ始点としても重要な山となっています。





燕山荘附近から見た槍ヶ岳

・コースと所要時間
中房温泉登山道入口-(35分)-第1ベンチ-(30分)-第2ベンチ-(40分)-第3ベンチ-(30分)-富士見ベンチ-(25分)-合戦小屋-(30分)-合戦沢ノ頭-(40分)-燕山荘-(40分)-燕岳山頂(燕山荘まで多少の休憩時間を含め約4時間30分)
2日目は
・大天井岳を経由して常念岳、蝶ケ岳のパノラマ銀座コース。
・または大天井岳を経由して西岳、槍ケ岳の表銀座コース。
・静かな山歩きを希望の場合は北燕岳、東沢乗越、中房温泉へのコース。


中房温泉第一駐車場

中房温泉登山道入り口


●山行メモ
標高1460mの中房温泉登山道入口から樹林の中を登り始める。この辺は植物分布で言うと亜高山帯に属し始め唐松、ミズナラ、ダケカンバ、ブナなどの落葉樹林が多く見られる。

笹の生い茂る登山道をゆく


第1ベンチ
30分ちょっとで第1ベンチに着く。第1ベンチには右側に降りたところに合戦尾根唯一の湧き水があります、必要な場合はここで補給出来る。

第1ベンチを過ぎても急な登りは続き、ゆっくり一歩一歩マイペースを保って進む。合戦尾根の登りは北アルプス3大急登のひとつに数えられるが、登る途中に休憩にちょうど良いベンチがあるので、ゆっくり登っていけば問題なく登ることが出来ます。第2ベンチにて一回目の休憩を入れる。歩き始めて約1時間水分の補給と呼吸を整える。10分の休憩後第3ベンチを目指す。

第2ベンチ

道は相変わらず急で曲がりくねり、急な階段も数箇所あり足を踏み外さない様ゆっくり、しっかり進む。第3ベンチを過ぎると所々で視界が開け、北アルプスの手前にある山々が見えて来る。


第3ベンチ付近からの風景
開けて来た視界を楽しみながら富士見ベンチに着く、富士見ベンチで2回目の休憩を入れる軽い食事と水分を補給する。賑やかな中年の女性グループの人達が楽しそうな会話が聞こえてくる。10分の休憩後合戦小屋を目指す。

25分程の登りで合戦小屋に到着する。登山途中ゆういつ休憩小屋がありホットコーヒーやそば、うどん、名物のスイカ、モモ、などの果物が置いてあり乾いた喉に心地よい。トイレもありここで3回目の休憩を入れる。

合戦小屋


咲き乱れる高山植物
20分の休憩後合戦小屋を出発、合戦沢の頭を過ぎて道はわずかに緩やかになり道筋には、コイワカガミ、チングルマ、ハクサンフウロ、ウサギギクなどが咲き目を楽しませてくれる。合戦沢の頭は標高2489mで高山帯に属し始め植物も亜高山帯から高山帯の植物に変わり始め、高山植物も随所に見られ始める。

-記・写真 山田 輝-


合戦沢の頭付近からの風景

お花畑

また更に登ると燕山荘が見え始め、右手には燕岳の岩峰が、左手には日本のマッターホルン槍ケ岳が見え始める、さらに進むとテント場が見え、左へ登ると燕山荘の正面玄関口に到着。そこからの眺望はいままでの登りの疲れを一気に吹き飛ばしてくれる絶景が望める。

燕岳夏写真集のページへ

燕山荘の正面玄関口へ


燕山荘表面テラスの案内板

燕山荘


ガスが上がった夕暮れの槍ヶ岳を望む -燕山荘テラスより-

正面に槍ヶ岳、穂高連峰、双六岳から立山、剣までの北アルプスの主峰が見える。また右手には花崗岩の白さが眩しい燕岳が目の前のそびえている。今夜は燕山荘泊なのですみやかにチェックインを済ませる。そして喫茶サンルームでまずは生ビールで乾杯。(到着をしてすぐ寝たりすると高山病になるおそれがあり、1時間は寝てはいけないので到着後は思い思いに過ごして下さい)
サンルームでゆったり昼食を済ませ、ひと休みして燕岳山頂を目指す。

記・写真 山田 輝

燕山荘フロント



アクセス
[電車]
夜行
・新宿から中央線の夜行急行「アルプス」にて早朝穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
・大阪、名古屋から夜行急行「ちくま」にて松本下車、急行「アルプス」に乗り換え穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
昼間
・新宿から中央線の特急「あずさ」にて穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
・大阪、京都、神戸から新幹線で名古屋へ。名古屋から中央線の特急「しなの」にて穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
[車]
・関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、長野道を豊科インター下車、北穂高より中房温泉方面へ約1時間で中房温泉登山口近くの駐車場へ
駐車場
・中房温泉登山口の手前、町営で無料、駐車は2日間まで
・第1駐車場50台 ・第2駐車場40台 ・第3駐車場30台
お問い合せ
燕山荘直通電話 090-1420-0008(電話開設期間4/26〜11/4)
燕山荘松本事務所 0263-32-1535






トリカブトとクルマユリ

信州の登山、トレッキング情報を中心に季節の花情報、行楽情報等の最新の情報を発信しております。

・季節の輝きを求めて
信州の季節が織りなす瞬間の美しさを画像にて一同に紹介し、楽しんでいただいております。

・中房温泉
江戸時代後期からの温泉で周辺のいたるところから湯が湧き、さまざまな内湯、露天風呂がある。日帰り入浴は下山してきた登山者のみ受け入れる。入浴料は700円
・国民宿舎有明荘
男女別の大露天風呂があり、新設された足湯は無料で利用出来る。入浴料600円

・燕岳・大天井岳の植物


ホツツジ


アキノキリンソウ


ソバナ


ゴゼンタチバナ


イチヤクソウ


コイワカガミ


にぎわう夏の上高地河童橋付近
旅行中は免疫力も高まり、肌の老化や生活習慣病の予防の効果も期待出来る

・周辺情報
上高地1 夏の大正池から河童橋(2000/8/30)
上高地2 新緑の河童橋から明神池(2001/6/13)
上高地3 紅葉の大正池から河童橋(2003/10/16)
上高地4 紅葉の河童橋から明神池(2003/10/16)
上高地5 上高地から横尾へ(2005/8/1)
上高地の山野草


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