槍ヶ岳 3180m  槍沢から


大喰岳から槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳を望む 2005/8/2撮影
日本近代登山の父、W・ウェストンは槍ガ岳を「日本のマッターホルン」と称して、北アルプスのどこから見てもその姿を見る事が出来、尖った槍の先端のごとき鋭い頂きを持つ。



その頂きを中心に東西南北に広がる4つの尾根と、その間に刻まれた4つの渓谷を持っている。


北鎌尾根、東鎌尾根、西鎌尾根、南岳から穂高連峰に続く稜線にはそれぞれ展望にすぐれた縦走路がついていて、運良く好天に恵まれて雄大な槍ガ岳の景観を目にした登山者は、

アルプスのとりこになるという感動を受ける。
北鎌尾根は近代日本登山の幕開けの時期に数々の名ドラマを生んだ歴史のある難ルートであります。
氷河地形を残す渓谷には高山植物の宝庫で夏にはシナニキンバイ、ハクサンイチゲ、クルマユリなどの花が咲きみだれ、秋にはダケカンバやナナカマドを中心とした紅葉が山をより美しく彩ってくれる。
山頂からの眺望は何もさえぎるものは無く、360°の大パノラマである。東に常念岳、西には笠ガ岳や黒部源流の山々、南に穂高連峰、北には後立山連峰が展望出来、空気の澄んでいる時には遠く東南の方向に富士山も見る事が出来る。
登山は山小屋の営業するゴールデンウィークの5月から10月いっぱいまでが適期だが、春と初冬は大量の雪がありますので充分な装備と注意が必要です。


コースと所要時間
ここには上高地からのもっともポピュラーなコースを紹介します。
第1日目 
上高地バスターミナル-(45分)-明神-(45分)-徳沢-(1時間)-横尾-(1時間30分)-槍沢ロッジ 1日目歩行時間4時間(休憩含まず)
第2日目 
槍沢ロッジ-(30分)-旧槍沢小屋跡-(30分)-大曲り-(50分)-天狗平分岐-(1時間10分)-ハイマツ帯槍見-(40分)-殺生分岐-(1時間)-槍ガ岳山荘(槍ガ岳往復50分)
2日目歩行時間5時間30分(休憩含まず)
第3日目
槍ガ岳山荘-(35分)-大喰岳-(35分)-中岳-(45分)-天狗原分岐-(15分)-南岳-(15分)-南岳小屋-大キレット-(3時間)-北穂高小屋 3日目歩行時間5時間20分(休憩含まず)
第4日目
北穂高小屋-(2時間)-涸沢-(1時間20分)-本谷橋-(55分)-横尾-(45分)-徳沢-(45分)-明神-(45分)-上高地バスターミナル 4日目歩行時間5時間30分(休憩含まず)
その他のコースとしては
中房温泉-燕岳-大天井岳ー喜作新道-西岳-東鎌尾根-槍ガ岳の表銀座コース
上高地-徳沢-長塀尾根-蝶ヶ岳-常念岳-大天井岳-西岳-東鎌尾根-槍ガ岳の表銀座コース
黒部源流の山々から-西鎌尾根経由-槍ガ岳の裏銀座コース
穂高連峰-大キレット-槍ガ岳のコース
渓谷からはポピュラーなコースとしてここに紹介しました上高地から入山して槍沢を登るコースなどがありす。
・このページでは
の部分を紹介しております。

涸沢や穂高、槍ヶ岳に向かう登山者の上高地バスターミナル休憩所の朝の出発前の風景。登山者カードの提出、朝食、最後の荷造りなどあわただしい出発前。

荷造りを終え出発をしてゆく登山者。


出発途中の河童橋から好天の穂高連峰を望む

河童橋から小梨平を抜け、左手に明神岳を見ながら明神へ、そして出発をして約1時間30分程で氷壁の宿「徳沢園」に到着。

氷壁の宿「徳沢園」


横尾の道標
徳沢園から約1時間ほど歩くと横尾に到着。横尾からは涸沢、穂高方面と槍ヶ岳方面への分岐点となる。

横尾から槍ヶ岳への登山道に入る。
一の俣の橋を越えて、二の俣へ

槍ヶ岳への登山道を行く人たち


二の俣の道標

梓川の清流沿いを進む


槍沢ロッジ
標高1820mの槍沢ロッジに到着。
上高地から休憩も含めて約5時間ちょっとの行程。今日はここで宿泊をして、明日からの槍ヶ岳へのアタックに鋭気を養う。

翌日早朝、槍ヶ岳への登山道に入る登山者。

30分程行くと石垣の積んである避難小屋に到着。以前はここに槍沢小屋があったと聞きました。テントを張っている人達が朝食の準備をしていました。

避難小屋をあとに槍沢の中心部に向かう登山者。

槍沢の中心部に向かう登山者

標高2100mの大曲り、水俣乗越の分岐の道標。


残雪の槍沢風景


残雪の槍沢を行く登山者
例年になく残雪の多い槍沢。
2005年の冬は積雪量も多く、5月の低温期間もあり、雪解けがあまり進まず夏まで多くの残雪があった。

残雪の槍沢を登って来る人達。

残雪の槍沢


南岳、天狗原への分岐の道標
南岳、天狗原への分岐の道標。
氷河公園を通過して南岳へ、または中岳、大喰岳を経て槍ヶ岳へ。

槍沢のお花畑の中を行く。
ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、コバイケソウ、ヨツバシオガマ、イワツメグサ、ミヤマカラマツなど苦しい登りの中、色とりどりのお花畑を楽しむ。

槍沢のお花畑


標高2500mのグリーンバンドモレ上のハイマツ帯より槍沢を望む


ハイマツ帯にてひと休み
標高2500mのグリーンバンドモレ上のハイマツ帯にてひと休みする登山者。
ここからは槍ヶ岳が一望出来る、絶好の休憩場所です。


ガスがとれ青空をバックにシルエットが見えて来た槍ヶ岳

殺生小屋と槍ヶ岳への分岐。
ここから槍ヶ岳への最後の登りとなります。ゆっくり一歩一歩登ります。

殺生分岐の道標

ガスの中、一歩一歩山頂を目指して登る登山者。槍ヶ岳山荘まではもう一息です。


肩の小屋、槍ヶ岳山荘に到着

槍ヶ岳山荘正面入口

槍ヶ岳山荘にて一息入れて、身軽な体でガスの中、槍ヶ岳山頂にアタック。

ガスに包まれている槍ヶ岳山頂部


岩を登り

鉄ハシゴを登り


また鉄ハシゴを登り

そしてまた岩をよじ登り


山頂にある祠
山頂に到着。
あいにくガスがかかっていてなにも見えず、360°の大パノラマは見る事が出来ませんでした。



記・写真 山田 輝

それでも山頂には多くの登山者がガスが晴れるのを期待して、山頂でのひとときを感無量に楽しんでおりました。


槍ヶ岳写真集のページへ
槍ヶ岳序曲
槍ヶ岳から大キレットへNO1
槍ヶ岳から大キレットへNO2

にぎわう槍ヶ岳山頂


好天の翌日、槍ヶ岳山荘附近から撮った穂高連峰全景


好天の翌日、槍ヶ岳山荘附近から撮った西鎌尾根と黒部源流の双六岳方面


翌日早朝、東鎌尾根と常念岳を撮る


アクセス
[車]長野自動車道松本ICから国道158号線を梓川沿いを沢渡まで、ここからバスで上高地へ入山
[電車]JR中央本線松本駅より-(松本電鉄上高地線30分)-新島々ここからバスで上高地へ入山
お問い合せ
松本市アルプス観光協会 0263-94-2221





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・季節の輝きを求めて
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にぎわう夏の上高地河童橋付近
旅行中は免疫力も高まり、肌の老化や生活習慣病の予防の効果も期待出来る




・周辺情報
上高地1 夏の大正池から河童橋(00/8/30)
上高地2 新緑の河童橋から明神池(01/6/13)
上高地3 紅葉の大正池から河童橋(03/10/16)
上高地4 紅葉の河童橋から明神池(03/10/16)
上高地5 上高地から横尾へ
(05/8/1)
上高地の山野草

●山行メモ
今回は槍ヶ岳の写真と大キレットへの挑戦がテーマでの山行となりました。

登山者で賑わう朝の上高地バスターミナルを槍沢ロッジに向けて第1日目をスタートしました。天気もまあまあの状態で河童橋から穂高連峰も望めました。

明神、徳沢は夏の花たちのソバナやセンジュガンピ、ホタルブクロ、クガイソウなどを眺め、また写真を撮りながらのんびり行きました。明神岳もあいかわらず迫力満点の勇姿を見せていました。明神と徳沢の間の登山道のすぐ脇にカモシカを見つけ、思わずシャッターを切りしばらく様子をうかがっていたら、私のすぐうしろの登山道に現れ、横切って反対側の薮に消えて行きました。こんなに近くに野性のカモシカを見たのは始めての経験でした。

そして徳沢でちょっと休憩をいれ、横尾に向かいました。横尾は槍や涸沢、穂高への分岐点になっており、今日も多くの人達が思い思いに休憩を楽しんでいました。横尾からは槍ヶ岳への登山道に入りました。

梓川沿いの一の俣、ニの俣を通過、梓川の清流にこころが洗われる思いを感じながらの軽快な足取りで、山行を楽しんでいました。登山道も少しずつ傾斜を増していき、行き交う人々達とのあいさつも軽やかにしているうちに、「槍沢ロッジはもうすぐ」の小さな案内版を見つけ、ほっとしている内に今日の宿「槍沢ロッジ」に到着。

翌日は槍沢ロッジを5時30分に、出発の時槍ヶ岳ははるか遠くに槍に穂先きが見えていました。ゆるやかな登りがつづき、ゆっくり目でリズムを作って、今日の長丁場の行程をクリアできる様、はやる気持ちをおさえ、歩く速度を調整して行きました。

30分ほど歩くと開けた沢沿いに出ました。ここに石を組んだ今は避難小屋になっている所があり、以前にはここに槍沢小屋があったと聞きました。テントを張っている人達もおり、沢にはまだ残雪が多く残っておりました。

沢筋に沿って歩く事30分、標高2100mの大曲り水俣分岐に到着、ここで最初の休憩を入れる。その後はいよいよ槍沢の残雪の上の歩行となります。

今年は例年に比べて残雪の量も多く、幅も広い所では50m位あり長さも約500m以上位はあったかと思われます。アイゼンを用意しておきましたので、アイゼンを付けて登りに入りました。アイゼンの食い込みも良く、傾斜も一定しておりますので残雪上は比較的歩き易かったです。30分くらいの登りで残雪帯を通過して、従来の登山道に戻りました。少し行くと天狗平への分岐にかかりました。

この辺からは高山植物も豊富でミヤマキンバイ、ハクサンフウロ、コバイケソウ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマカラマツ、ハクサンイチゲなどの花々が咲き誇っておりました。花を楽しみながら一歩一歩高度を上げて、出発から3時間ちょっとでグリーンバンドモレ上のハイマツ帯に出ました。

標高2500mのここからは槍ヶ岳が一望出来き、絶好の休憩ポイントです。この日はあいにくガスがかかって着いた頃は槍ヶ岳は見えませんでしたが、しばらく休憩しているうちに、ガスが薄くなって来て、槍の稜線がぼんやり見えて来て、もしかしたらガスが晴れて、槍の全容が見られるかと休憩時間を延ばし、ガスが取れるのを願っておりましたら、幸運にもガスが晴れて素晴らしい槍ヶ岳の勇姿を見る事が出来ました。

またカメラにもその姿を収め、このページにも掲載する事が出来ました。期待していた槍ヶ岳の写真も撮れ、気分も楽になり殺生分岐からの登りもあわてず、ゆっくりペースで一歩一歩山頂に迫って行きました。しかしガスはその後次第に濃くなり、槍ヶ岳を望めることは出来なくなりました。

高度が上がるにつれて、岩肌にはイワツメグサやハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、イワギキョウなどの高山植物が心をなごめてくれました。そしてついに肩の小屋、槍ヶ岳山荘に到着いたしました。

昼食を済ませ、ひと休みしてから、余分な荷物はおいて身軽な体で槍ヶ岳の山頂へのトライに望みました。ガスはあいかわらず濃く、視界も悪かったのですが、慎重に岩場、クサリ場、鉄ハシゴをクリアして25分程で山頂に立てました。

視界は利かず、山頂の祠をお参りして下山をして来ました。ガスが晴れていれば、さぞかしすばらしい光景が望めたであろうと残念な気持ちが強かったです。明日の天気に期待するのみです。
-記・写真 山田 輝-


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