善光寺の御開帳が最終日を迎える |
2009/5/31 |
57日間に渡り、行われた2009年善光寺御開帳が最終日を迎えました。
あいにくの雨模様の天候となりましたが、多くの参拝者が訪れ、最終日を惜しむ様に参拝をしておりました。
57日間に及ぶ2009年の御開帳期間中には673万人の参拝者が訪れ、過去最高を記録いたしました。
最終日午前には天台宗及び浄土宗各派の結願大法要が執り行われ、午後からは回向柱の法要が行われました。夕刻5時には前立本尊厨子閉扉が行われ、2009年の御開帳の幕が下ろされました。
明日6月1日には12時15分頃より前立本尊の御還座式が執り行なわれ、御開帳期間本堂に安置されておりました前立本尊が再び善光寺奥深くに戻り安置されます。 |
時々雨の降る中、御開帳最終日に賑わう善光寺本堂前 2009/5/31撮影 |
中日庭儀大法要(天台宗)が執り行なわれました |
2009/5/9 |
長野市の善光寺で5月9日(土)快晴の中、天台宗の中日庭儀(ちゅうにちていぎ)大法要が営まれました。
回向(えこう)柱が立つ本堂前で行った中日庭儀式で、大勧進の小松玄澄(げんちょう)貫主や善光寺天台宗一山(25院)の住職らが、故人の供養や現世の平安を祈って読経。
厳かな雰囲気に、紫の衣や朱傘などが華やかさも添え、参拝者を魅了いたしました。
午前10時、着飾った稚児約200人に続き、小松貫主を載せた輿(こし)や一山住職らの行列が本堂近くの大勧進を出発。
雅楽の調べの中、参道で待ち受けた大勢の参拝者の間をゆっくりと進んで行きました。
本堂前では到着した住職たちが2列で向き合って読経し、華やかな内にも厳粛な雰囲気で大法要が無事執り行なわれました。
4月25日に行われた浄土宗の中日庭儀大法要はあいにくの雨でしたが、この日は晴天に恵まれ全国から多くの参拝者が訪れ、春爛漫の善光寺の大イベントに魅了されておりました。 |
快晴の善光寺本堂前にて天台宗の中日庭儀大法要が執り行なわれました 2009/5/9撮影 |
参道を大法要に向かう
全国から集まった住職様たちの行列 |
華やかな中で大法要が進む |
平日でも賑わう善光寺の御開帳 |
2009/4/20 |
回向柱への長い行列 2009/4/20 撮影 |
境内参道を埋め尽くす人、人、人
2009/4/20 撮影 |
御開帳が始まり、約2週間ほど経った4月20日(月)の善光寺の様子の取材に出掛けてみましたが、
御開帳初日の混雑振りとほとんど変わりなく、回向柱の順番の列も、山門のなかり下まで行っておりました。
内陣の参拝は30分くらいの待ちで参拝できました。お戒壇めぐりは本堂を取り巻くように長い行列が出来ており、1時間以上の待ち時間と見られました。
それでも7年に一度の御開帳、みなさんしっかりお参りをし、いろいろな願い事や無病、息災を前立本尊様に参拝を済まされておりました。 |
2009年御開帳回向柱建立式 |
2009年4月3日 |
回向柱の建立式が澄み切った春の日差しの中で無事に行われました |
地域の木遣り唄の中で無事に建立式が進む |
建立式が無事に終わり帰路につく住職さま |
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布に包まれた回向柱が大勢の参拝客に見守れながら、無事に本堂前に建立をされる。
この日は久しぶりの穏やかな天候に恵まれて、青空の下、回向柱が真っ直ぐに空に向かい、本堂前に安置された。
まわりには多くの参拝者や見物人の人達が集まり、青空にしみる木遣りの歌声と共に建立の作業が終了いたしました。
4月5日から57日間に渡る御開帳の準備も着々と整ってまいりました。
明日4月4日には善光寺の内々陣に安置される、前立本尊様も運び込まれる儀式が執り行なわれ、
御開帳の準備もこれで万端整ってきます。 |
2009年御開帳大回向柱受入式 |
2009年3月29日 |
善光寺御開帳の大回向柱は現善光寺の再建(宝永4年、1707年完成)に尽力をした松代藩に対して、御開帳の際には毎回、松代藩より回向柱が奉納される事となり、受入式には松代の善男善女の約700人あまりの人達がいろいろないで立ちで善光寺までの参道をにぎやかに行列をし、善光寺本堂前に奉納をする。
「牛に引かれて善光寺まいり」のうたい文句のごとく、うららかな春の善光寺参道を古式ゆかしき恰好で、行列をする様は善光寺信仰が古くから多くの人達に親しまれ、現代にも強いきずなで引き継がれている事が証明されております。
御開帳が行われる57日間「回向柱」は本堂の御前に建立され、本堂内内陣に安置される前立本尊・阿弥陀如来様の右手には金色の糸が握られており、この糸はやがて「善の綱」となり回向柱につながれております。
阿弥陀如来様と回向柱は一心同体ですので、回向柱に直接触れる事により如来様のぬくもりと御慈愛が伝わり、深いご縁を結ぶ事が出来ます。
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松代藩の殿様より大回向柱の奉納の受入式。 |
牛に引かれて |
回向柱も人々に引かれ |
やっこさんの舞いも |
行列の先頭が善光寺境内に |
2009年の回向柱受入式は3月29日の日曜日、時折雪も舞う、寒い日でしたが、御開帳に向ける熱い想いが参道に沸騰して、参道につめかけた多くの人達も仮装した行列に興奮をし、御開帳の熱気を楽しんでおりました。
4月5日から始まる2009年の御開帳は前回の2003年の御開帳参拝者628万人を上回る、参拝者が予想されております。
一度お参りをすると誰でもが極楽浄土へ行けるという、善光寺信仰の広い思想が現代にも通じており、2009年の御開帳もにぎあいのある御開帳になりそうです。 |
善光寺本堂前に大回向柱が到着 |
到着した大回向柱を迎える善光寺の関係者たち |
善光寺住職に受入の報告する松代藩の殿様 |
受入の報告を受ける善光寺住職の方たち |
大回向柱の行列に見物人も大勢集まり、にぎわいを見せる善光寺参道 |
アクセス |
[車]上信越自動車道長野ICから国道18号約6k15分
善光寺御開帳期間は上信越道長野東IC、および長野IC付近に大規模臨時駐車場無料が設けられ、善光寺へのシャトルバスが運行される。
[電車]JR長野新幹線長野駅下車、バスにて善光寺前へ
びんずる号(長野駅-善光寺大門へ直通バス5〜10分間隔100円) ぐるりん号(長野市中心市街地循環バス100円)
お朝時びんずる号(運行4/6〜5/31の毎日長野駅発5:20・5:40・5:50・100円)
[徒歩]JR長野駅より1.8k、長野中央通り(表参道)を一直線に進む高台にあります。長野市の商店街を歩きながら名物の蕎麦店、饅頭店、民芸店、骨董店、などここでしか味わえない店の寄り道も楽しんで善光寺まで行くのも良いでしょう。 |
お問い合せ |
長野県長野市大門町
長野市商工観光課TEL0262-24-5042 |
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中日庭儀大法要(2003年) |
善光寺本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来は、白雉5年(654)以来一度も公開されたことのない秘仏です。七年に一度の御開帳の時だけ、特別に前立本尊のお姿を拝むことが叶います、善光寺前立本尊(重要文化財 )は御本尊の御分身であり、普段は御宝庫に安置されています。 |
・善光寺門前そば処、食事処 |
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善光寺門前には、善光寺の歴史と共に歩んで来た、多くの老舗のお店があり、年代を重ね、洗練された多くの名物があります。 |
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2009年3月29日(日) |
・牛に引かれた回向柱が、善光寺木遣りの先導により、大名行列、姫行列、宝船などとともに表参道を通る、引き綱に触れるとご利益があると伝えられ、沿道は大勢の見物人でにぎわう。午後2時30分 |
回向柱建立式 |
2009年4月3日(金) |
・回向柱が本堂前に建立される。午後1時 |
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2009年4月4日(土) |
・前立本尊を御興に載せ、善光寺御宝庫から本堂瑠璃壇脇へお移しする儀式。回向柱を包んでいた白布を取り払う「回向柱除幕式」も行われる。午後3時 |
御開帳開闢大法要・善光寺御開帳初日 |
2009年4月5日(日) |
・御開帳開闢大法要とは御開帳初日朝7時から執り行われるお朝事。前立本尊の厨子が開かれる。午前10時〜12時 |
針供養会 |
2009年4月8日(水) |
・針供養塔前.午前11時 |
全国善光寺会大法要 |
2009年4月11日(土) |
・本堂 午後3時 |
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2003年4月13日 |
・にぎわいを見せる、善光寺の山門付近にて |
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2009年4月25日(土) |
・前立本尊をたたえるもので、善光寺御開帳のハイライト。天台宗、浄土宗がそれぞれ日をかえ回向柱前で執り行う。午前10時〜午後2時 |
釈尊降誕花まつり |
2009年5月5日(火) |
・中央通りなど。午前9時半 |
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2009年5月9日(土) |
・前立本尊をたたえるもので、善光寺御開帳のハイライト。天台宗、浄土宗がそれぞれ日をかえ回向柱前で執り行う。午前10時〜午後2時 |
篠ノ井大獅子奉納 |
2009年5月10日(月) |
・中央通りなど.午後1時〜6時 |
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2009年5月24日(日) |
・善光寺門前の町々から屋台が出され善光寺山門前、表参道、権堂通りなどを練り歩く。午前9時〜午後5時 |
御開帳奉賛会大法要 |
2009年5月27日(水) |
午前11時 |
御開帳結願大法要・善光寺御開帳最終日 |
2009年5月31日(日) |
・御開帳最終日に執り行割れる、御開帳の成満を告げる法要。夕方の「夕座法要」で前立本尊の厨子の扉が閉じられる。午前10時〜12時 |
前立本尊御還座式 |
2009年6月1日(月) |
・善光寺御開帳が終了し、前立本尊が再び善光寺御宝庫にお還りになられる儀式。午後1時 |
善光寺御開帳 ご参拝のつぼ |
前々回は515万人、前回は600万人もの人が訪れた御開帳。期間中は、平常と参拝方法が変わります。参拝前に知っておきたい「参拝のつぼ」を公開します。
その1 回向柱(えこうばしら)に触れる。
本堂前に立つ大きな回向柱は、白布から5色の糸を経て、本堂内々陣に安置された前立本尊の中央、阿弥陀如来の右手に結ばれた金の糸とつながっている。これを「善の綱」という。この柱にふれることで、前立本尊とのご縁が結ばれる。
参拝方法/本堂正面にまっしぐら。
その2 前立本尊(まえだちほんぞん)を参拝する。
・内陣参拝 前立本尊とは、ご本尊の前に立つ仏という意味。ご本尊は絶対秘仏なので、その仏様の姿を写した前立本尊が七年に一度の御開帳で姿を現す。内陣に入って参拝すれば、前立本尊を間近に拝むことができる。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。本堂正面右側の階段を上がり、内陣から参拝する。
(「御開帳特別参拝券」は大人500円、高校生200円、小中学生100円、お戒檀巡り、経蔵、善光寺資料館と共通)
・外陣参拝 内陣に入らず参拝したい場合は、本堂正面の階段を上がる。
その3 お戒檀(おかいだん)めぐりをする。
ご本尊が安置される瑠璃壇と御三卿の間の床下にある回廊を巡る。真っ暗な中を、右側の壁、腰の高さを伝ってすすみ、途中ご本尊の真下にある錠前にふれることができれば、ご本尊と結縁し、極楽往生がかなえられるという。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。内陣参拝に続いて、いったん本堂外に出て、順路を進む。通路沿いには「善光寺縁起」のあらすじなどを描いたパネルが展示される。
その4 御印文(ごいんもん)を頂戴する。
落語「お血脈」にも登場する御印文は、ご本尊の功徳がこめられた三つの判で「ごはんさん」とも呼ばれる。ご本尊である三体の仏様の分身とも伝えられ、この御印文を額に押してもらうと極楽行きが保証されるという。通常は正月7日〜15日しか行われないが、ご開帳期間は特別に授かることができる。
参拝方法/本堂正面の階段を上がる。
その5 経蔵(きょうぞう)を参拝する。重要文化財
本堂西側にある経蔵は、仏教経典のすべてを網羅した一切経が納められている。経蔵内部には八角の「輪蔵」とよばれる書庫があり、この輪蔵を回すことで一切経のすべてを読んだと同じ功徳が得られるといわれている。平常は回すことができないが、ご開帳期間中は特別に許される。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。
その6 資料館を拝観する。
本堂の北西、日本忠霊殿には善光寺資料館が併設されている。内部葉、今回の御開帳にあわせ改装され、御開帳特別展示が行われている。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。忠霊殿正面の階段左脇を入ると階段下に資料館入口がある。
その7 御供養や御祈願をする。
本堂正面西側の納経所で、御供養や御祈願を受付けている。御開帳特別回向の大法要は、毎週火曜日と金曜日の午後1時から。大法要に参列すると内々陣で読経に立ち会える。ご朱印や霊場めぐりの掛け軸も納経所にて。 |
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