善 光 寺 御 開 帳
善光寺御開帳期間 ・ 2003年(平成15年)4月6日〜5月31日

善光寺本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来は、白雉5年(654)以来一度も公開されたことのない秘仏です。七年に一度の御開帳の時だけ、特別にお姿を拝むことが叶います、善光寺前立本尊(重要文化財 )は御本尊の御分身であり、普段は御宝庫に安置されています。

長野善光寺は一生に一度お参りをすれば極楽浄土に行けると伝えられ年間700万人ともいわれる多くの参詣者で賑わっていますが、1997年(平成9年)の七年に一度の御開帳期間(56日間)は全国より515万人が訪れました。この年の年間参詣者は1153万人訪れたそうです。
中日庭儀大法要


善光寺本堂より見た「善の綱」で結ばれた回向柱
回向柱 45cm角・高さ10m
前立本尊は、ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並ぶ、善光寺独特の一光三尊阿弥陀如来のお姿といわれています。中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、「善の綱」として、本堂前の回向柱に結ばれています。その回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じことといわれています。

2003年善光寺御開帳期間特別行事
3月30日(日)
・牛に引かれた回向柱が、善光寺木遣りの先導により、大名行列、姫行列、宝船などとともに表参道を通る、引き綱に触れるとご利益があると伝えられ、沿道は大勢の見物人でにぎわう。午後1時
4月5日(土)
・前立本尊を御興に載せ、善光寺御宝庫から本堂瑠璃壇脇へお移しする儀式。回向柱を包んでいた白布を取り払う「回向柱除幕式」も行われる。午後3時
4月6日(日)
御開帳開闢大法要・善光寺御開帳初日
・御開帳開闢大法要とは御開帳初日朝7時から執り行われるお朝事。前立本尊の厨子が開かれる。午前10時〜12時
4月8日(火)
針供養会
午前11時
4月9日(水)
善光寺御開帳 回向柱寄進建立会大法要
 
4月12日(土)
全国善光寺会大法要
午後3時
 
 
4月17日(木)
雲上殿納骨堂供養大法要
午前11時
4月26日(土)
・前立本尊をたたえるもので、善光寺御開帳のハイライト。天台宗、浄土宗がそれぞれ日をかえ回向柱前で執り行う。午前11時〜午後2時
5月5日(月)
釈尊降誕花まつり
・釈迦の誕生を祝う会、4月8日とする寺が多いが善光寺は5月5日に営まれる。そろいの装束の稚児たちが尼増の介添えで誕生仏に甘茶をそそぐ。午前11時半
5月10日(土)
・前立本尊をたたえるもので、善光寺御開帳のハイライト。天台宗、浄土宗がそれぞれ日をかえ回向柱前で執り行う。午前11時〜午後2時
5月15日(木)
世界平和祈願万国戦没英霊大供養会
午後12時半
5月19日(月)
善光寺信徒会大法要
午後2時
5月25日(日)
・善光寺門前の町々から屋台が出され善光寺三門前、表参道、権堂通りなどを練り歩く。午前10時〜午後2時半
5月27日(火)
御開帳奉賛会大法要
午前11時
5月31日(土)
御開帳結願大法要・善光寺御開帳最終日
・御開帳最終日に執り行割れる、御開帳の成満を告げる法要。夕方の「夕座法要」で前立本尊の厨子の扉が閉じられる。午前10時〜12時
6月1日(日)
前立本尊御還座式
・善光寺御開帳が終了し、前立本尊が再び善光寺御宝庫にお還りになられる儀式。午後1時

善光寺御開帳 ご参拝のつぼ
前回は515万人、今回は600万人もの人出が予想される御開帳。期間中は、平常と参拝方法が変わります。参拝前に知っておきたい「参拝のつぼ」を公開します。

その1 回向柱(えこうばしら)に触れる。
本堂前に立つ大きな回向柱は、白布から5色の糸を経て、本堂内々陣に安置された前立本尊の中央、阿弥陀如来の右手に結ばれた金の糸とつながっている。これを「善の綱」という。この柱にふれることで、前立本尊とのご縁が結ばれる。
参拝方法/本堂正面にまっしぐら。

その2 前立本尊(まえだちほんぞん)を参拝する。
・内陣参拝 前立本尊とは、ご本尊の前に立つ仏という意味。ご本尊は絶対秘仏なので、その仏様の姿を写した前立本尊が七年に一度の御開帳で姿を現す。内陣に入って参拝すれば、前立本尊を間近に拝むことができる。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。本堂正面右側の階段を上がり、内陣から参拝する。
(「御開帳特別参拝券」は大人500円、高校生200円、小中学生100円、お戒檀巡り、経蔵、善光寺資料館と共通)
・外陣参拝 内陣に入らず参拝したい場合は、本堂正面の階段を上がる。

その3 お戒檀(おかいだん)めぐりをする。
ご本尊が安置される瑠璃壇と御三卿の間の床下にある回廊を巡る。真っ暗な中を、右側の壁、腰の高さを伝ってすすみ、途中ご本尊の真下にある錠前にふれることができれば、ご本尊と結縁し、極楽往生がかなえられるという。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。内陣参拝に続いて、いったん本堂外に出て、順路を進む。通路沿いには「善光寺縁起」のあらすじなどを描いたパネルが展示される。

その4 御印文(ごいんもん)を頂戴する。
落語「お血脈」にも登場する御印文は、ご本尊の功徳がこめられた三つの判で「ごはんさん」とも呼ばれる。ご本尊である三体の仏様の分身とも伝えられ、この御印文を額に押してもらうと極楽行きが保証されるという。通常は正月7日〜15日しか行われないが、ご開帳期間は特別に授かることができる。
参拝方法/本堂正面の階段を上がる。

その5 経蔵(きょうぞう)を参拝する。重要文化財
本堂西側にある経蔵は、仏教経典のすべてを網羅した一切経が納められている。経蔵内部には八角の「輪蔵」とよばれる書庫があり、この輪蔵を回すことで一切経のすべてを読んだと同じ功徳が得られるといわれている。平常は回すことができないが、ご開帳期間中は特別に許される。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。

その6 資料館を拝観する。
本堂の北西、日本忠霊殿には善光寺資料館が併設されている。内部葉、今回の御開帳にあわせ改装され、御開帳特別展示が行われている。
参拝方法/「御開帳特別参拝券」が必要。忠霊殿正面の階段左脇を入ると階段下に資料館入口がある。

その7 御供養や御祈願をする。
本堂正面西側の納経所で、御供養や御祈願を受付けている。御開帳特別回向の大法要は、毎週火曜日と金曜日の午後1時から。大法要に参列すると内々陣で読経に立ち会える。ご朱印や霊場めぐりの掛け軸も納経所にて。(信濃毎日新聞より)

善光寺は2009年には再び御開帳を迎えます。

また歴史ある建造物と世界的にも多くの人達に親しまれ、愛されている事で世界遺産登録へと動き始めております。

・善光寺周辺案内

アクセス
[車]上信越自動車道長野ICから国道18号約6k15分  ・北信州map
善光寺御開帳期間は上信越道長野東IC、および長野IC付近に大規模臨時駐車場無料が設けられ、善光寺へのシャトルバスが運行される。
[電車]JR長野新幹線長野駅下車、バスにて善光寺前へ
びんずる号(長野駅-善光寺大門へ直通バス5〜10分間隔100円) ぐるりん号(長野市中心市街地循環バス100円)
お朝時びんずる号(運行4/6〜5/31の毎日長野駅発5:20・5:40・5:50・100円)
[徒歩]JR長野駅より1.8k、長野中央通り(表参道)を一直線に進む高台にあります。長野市の商店街を歩きながら名物の蕎麦店、饅頭店、民芸店、骨董店、などここでしか味わえない店の寄り道も楽しんで善光寺まで行くのも良いでしょう。
お問い合せ
長野県長野市大門町
長野市商工観光課TEL0262-24-5042