上社御柱祭は上社本宮、上社前宮の氏子たちにより執り行なわれる。上社の大きな特徴は巨大な御柱に「めでどこ」を取り付け、その上に選ばれた挺子衆がはれやかに騎乗して、「おんべ」を振りながら御柱街道を進む。
途中「穴山の大曲(おおまがり)」の難所や華麗で見せ場の宮川の「木落とし坂」、そして豪快な宮川の「川越し」を経て山出し最後の到着地安国寺の「御柱家敷」に到着する。
このあと1ヶ月近く安国寺の「御柱家敷」に安置される。この時山出し最後の御柱家敷では「山の神様お帰りだ」と木遣り唄が唄われて、豪快な山出しが終わる。
1ヶ月後に豪快な山出しから趣きを変え、豪華絢爛の昔ながらの行列が特徴の里曳きが執り行なわれる。上社の御柱は7年に一度の晴舞台を、こころ置きなく楽しむかのように華麗に山を下り、川を越えて上社に向かう。それは神となるモミの木と人が、一体となる喜びの儀式に見える。 |