諏訪大社・下社御柱祭


豪快な下社の木落し 2004年4月9日撮影

下社御柱祭は下社秋宮、下社春宮の氏子たちにより執り行なわれる。下社の御柱には上社のような「めでどこ」を持たない素の大木が山道を下り、最大斜度35°延長約100m近い急斜面を一気に滑り降りる木落としの迫力が最大の見せ場。この木落としは他に比べようがない程の緊張感と興奮を覚える。下社の御柱の魅力を一言で言い表わすならば素牧さと豪快さという言葉に尽きる。一転して市街地に入る里曵きでは、山出しの豪快さから一変して、時代絵巻さながらの騎馬行列や花笠踊りなど、華麗なパフォーマンスが繰り広げられる。特に春宮から秋宮までは市街地がコースとなるだけに約2ヶ月間かけた御柱祭の最後の行事にふさわしいにぎわいを見せる。

2010年4月1日より諏訪の御柱祭りが始まり、再び勇壮な男たちの祭りが繰り広げられます。
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2004年下社御柱祭スケジュール
山出し 4/9(金)〜4/11(日)棚木場-萩倉の大曲-木落とし坂-注連掛
里曳き 5/8(土)〜5/10(月)注連掛-ミニ木落とし-下社春宮-下社秋宮


棚木場出発前の御柱

旗隊を先頭に棚木場を出発


棚木場から木落とし坂までの曵行風景

棚木場から木落とし坂までの曵行の途中で地域の人達が祭りを盛り上げるためと自分達も大いに楽しむためにいろいろな祭りが行われている。
萩倉の大曲付近にて撮影
このあと木落とし坂まではもうすぐ。


木落とし坂・勇壮に落ちてゆく瞬間(春宮3の御柱)

木落とし坂での御柱の最先端に乗る、華乗りは祭り最大の名誉とされている。しかしまかり間違えれば死者も出る危険な行事。いまも祭りが近づくと男達は酒やたばこを断ち、精進潔斎をする。昔から「男を見るなら、七年に一度、諏訪の木落とし、坂落とし」と歌われるように、木落としはまさに命をかけて「男」を示す行事

急坂を一気にころげ落ちる御柱(春宮4の御柱)


木落とし坂・落ちてゆく御柱に必死に乗ろうとする氏子達(春宮4の御柱)

無事に木落としが済んで全員が集結し、興奮さめやらずの状態で皆で気勢をあげ、勇気をたたえあっている。祭りの興奮が一層盛り上がっていた。

木落としを終え御柱を曵行して注連掛まで運び、5月の里曵きまで注連掛に安置しておきます。木遣り隊を先頭に注連掛までの曵行風景を写す。


アクセス
[車]長野自動車道岡谷IC
[電車]JR中央本線下諏訪駅下車
お問い合せ
・下諏訪町商工観光課 長野県諏訪市下諏訪町 TEL0266-27-1111
・下諏訪観光協会 http://shimosuwa.com/