白馬大池への山の旅


夏の日の白馬大池と白馬の山たち

標高2436mの白馬乗鞍岳の山頂からすぐ近くに位置する白馬大池は、夏でも満々の水を蓄え、澄んだ水辺にはチングルマやハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、コイワカガミなど貴重な高山植物たちがお花畑を作り、短い夏を謳歌して咲き誇っています。

ここから雷鳥坂を超えて、小蓮華山、そして白馬岳への稜線の縦走は夏の登山の醍醐味がたっぷり味わえ、多くの登山愛好者のお気に入りのコースとなっております。

青い空、残雪と花たちそして緑の色合いとのコントラストが夏山の美しいハーモニーを奏でている白馬の山々です。



・2016年 白馬大池の情報
[2016/8/07情報]
8月4日より信州の旅.comの取材チームが大雪渓から入り、白馬岳、小蓮華山、白馬大池、白馬乗鞍岳、栂池へと取材登山に入りました。

白馬大池周辺は今、夏の花たちで華やかな雰囲気を漂わせております。チングルマからハクサンイチゲ、コイワカガミ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、イワギキョウ、タカネツメクサ、コゴミグサ、ハクサンフウロなど多くの高山植物にあふれております。

今年は残雪が多かったですが、梅雨明けが早く、好天に恵まれ、山は多くの登山者で賑わっております。

登山道は白馬乗鞍岳の山頂部の一部に雪渓が60mに渡り、残っておりますが、その他の登山道はすべて消えており、快適な山の旅が楽しめます。

大雪渓は上部の落石が多く、葱平からの手前からの直登ルートは立ち入りが禁止され、横へのトラバースが方向指示されております、大雪渓終点からは細かな登りのジグザグ登行となります。登山道が狭いため、ゆっくり慎重に行く事が必要です。小雪渓は通過しませんのでその心配はありません。

これからお盆過ぎまでは混雑が予想されます。マイペースで安全に夏の山を楽しんで下さい。

[2010/7/02情報]
乗鞍岳、白馬大池周辺の登山道の残雪は例年より多めです。

栂池自然園から天狗原は所々残雪があります。
ピンクのテープが張られておりますので、それを目印にして登ってください。
この区間はアイゼンの必要ありません。

天狗原から白馬乗鞍岳の急斜面は全面雪渓です。ロープが有りますが8本爪以上のアイゼンが必要です。

白馬大池から白馬岳までは3カ所ほど雪渓が残っています。アイゼンが無くても大丈夫かと思いますが注意して通過してください。

猿倉から白馬岳の大雪渓、小雪渓も残雪が多めです。8本爪以上のアイゼンとストック又はピッケルが必要です。


・所要時間
栂池ゴンドラリフトー(17分)ー栂の森駅ー(2分)ー栂の森ロープウェイ駅ー(8分)ー栂池自然園駅ー(1時間15分)ー天狗原ー(1時間10分)ー白馬乗鞍岳ー(40分)ー白馬大池山荘
合計所要時間3時間26分(休憩、待ち時間含まず)


栂池ゴンドラリフト乗り場駅舎

ゴンドラリフト

白馬大池への旅は栂池よりゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで一気に標高1829mの栂池自然園まで上がって行きます。そこから天狗原、白馬乗鞍岳そして白馬大池へと進んで行きます。

ゴンドラリフト終点の栂の森駅


ロープウェイ
ゴンドラリフト栂の森駅から約8分で栂池自然園駅まで運んでくれます。

定員70名で車窓からは白馬のダイナミックな山並みが望めます。



栂池自然園ビジターセンター

ビジターセンターの脇を抜けると登山道入り口へ

ここより天狗原、白馬乗鞍岳、白馬大池への登山の出発地点となります。

登山道も本格的山岳道ですので、万全な装備で出発して下さい。


天狗原への中盤を行く
登山道は石だらけの狭い登山道になっております。雨の時などは滑り易いので慎重に登って行って下さい。

時期によっては登山道に残雪も多くあるときがありますので、その際は軽アイゼンも必要になってきます。


天狗原の湿原風景


天狗原の木道を行く
天狗原は標高2200mに広がる高層湿原で各季節にはいろいろな湿原植物が咲き季節を彩ります。

天狗原を過ぎると、いよいよ白馬乗鞍岳への登りに入ります。
上部には雪渓も広がり、登山道も大きな岩の連続となり、気の抜けない登りが続きます。

岩の固まりが続く乗鞍岳への登山道へ入る


途中より天狗原を望む
乗鞍岳への登りが続き、除々に高度が上がり、天狗原の全容が望める地点より振り返り天狗原を望む。


岩場の登山道を行く

一歩一歩慎重に岩場をクリヤーをして


登山道脇に見事に咲いていたチングルマの群落


岩、岩、岩を行く

大きな岩をクリアーしながら


丸印を探しながら山頂手前の岩場を行く
乗鞍岳山頂手前には大きな岩の固まりの連続が続く、方向を指示する赤丸印を探しながら慎重に進む。


山頂付近に広がる雪渓に出る


雪渓を慎重に渡る
白馬乗鞍岳周辺には多くの雷鳥が生息しており、数が減って来ている雷鳥を保護し、今後の自然界での生息増加に関係者は取り組みを始めております。


平坦な山頂付近を行く

標高2436mの白馬乗鞍岳山頂指標


山頂ケルン前にて休憩をとる登山者

標高2436mの白馬乗鞍岳は後立山連峰の一番北に位置し、積雪の多さと雪質の良さ、加えて天狗原を中心としたなだらかな地形は多くの山スキーやスノシュー愛好者に親しまれております。特に近年はスノーシューの人気に冬での白馬乗鞍岳のスノーシュー登山も多くなってきております。

白馬大池へ下る


ガスが舞う白馬大池に到着(バックには小蓮華山も望める)


白馬大池山荘も見えて来る
白馬大池は山の自然な湖で北側は岩石が積み重ねあったように並び、南側は雷鳥坂にみるように、なだらかな傾斜で続き、そこには多くの高山植物が夏の季節を彩る。


青空が望め、すっきり晴れ渡って来た白馬大池と小蓮華山


白馬大池山荘前に咲くチングルマの群落と雷鳥坂を望む 2008.8.4撮影


踊り歌い夏を謳歌しているチングルマの乙女たち


ガスが舞い涼風が流れる白馬大池


夏景色の白馬大池山荘
白馬大池の山旅は天狗原からの岩の登りに多少手こずりましたが、大池のお花畑と風景の美しさに感動し、夏の青空が目にしみるそんな印象の山旅でした。
また雷鳥坂からのこれからの北アルプスの山旅に期待がふくらみます。

記・写真 山田 輝

Mont-bell 小谷村フレンドエリア
(株)Mont-bellさんは小谷村エリアとのフレンドエリア提携を結んでおり、アウトドアスポーツの振興や自然保護活動に力を入れております。豊かな自然を楽しむと共に、モンベルクラブ会員や地域のフレンドショップの皆様との連携を得ながら、自然との共生を考え、行動しております。


小蓮華山から白馬鑓ヶ岳を望む

蓮華温泉野天風呂 仙気ノ湯



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清楚に咲くハクサンイチゲ


ピンクの可憐なハクサンコザクラ


高山の乙女チングルマたち


鮮やかな色合いのコイワカガミ

・周辺情報


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