紅葉の涸沢カール


紅葉最高潮の涸沢カール 2008/10/9撮影 
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標高2400m付近にある涸沢カールは、夏にカール内を華やかに賑わした高山植物たちや、ナナカマド、ダケカンバの低木の木々が、気温が下がり始める9月下旬頃から色付き始め、10月の初め頃から見頃となり、それから除々に色合いを濃くして燃えるような紅葉の、一瞬の季節の輝きを見せる。

自然が織りなす色彩の素晴らしさは、舌筆では的確に表現出来ないくらいの迫力とスケール、そして微妙な色合いのハーモニーをかもし出し、紅葉の季節の涸沢カールは訪れる人達を魅了する。



燃える秋の涸沢カール

2017年 涸沢カール季節の情報
(2017年10月2日情報)
涸沢カールは紅葉のピークを迎えております。9月終わり頃の冷え込みで色付きが増し、見頃となって来ております。気温も朝には氷点下に下がる時もあり、冷え込みも一段と増して来ました。
今週いっぱいが見頃のいい時期下と思われます。


見頃を迎えた涸沢カールの紅葉

2016年 涸沢カール季節の情報
(2016年9月23日情報)
標高2400m附近から上部に広がる涸沢カールは紅葉の見頃を迎え始めました。このところに冷え込みにより、色付きが増して来ました。

このところの朝の気温も5度から10度とかなり下がって来ており、紅葉の条件が整って来ている次第です。日中も10度から高くて20度という気温です。これから気温も徐々に下がり、より紅葉も鮮やかさを増して来るでしょう。今は5、6分程度の紅葉状況です。

色付きを増して来た涸沢カールの紅葉

2015年 涸沢カール季節の情報
(2015年9月25日情報)
標高2300m附近から上部に広がる涸沢カールは紅葉の見頃を迎え始めました。このところに冷え込みにより、色付きが増して来ました。

このところの朝の気温も2度から8度とかなり下がって来ており、紅葉の条件が整って来て煎る次第です。日中も10度から高くて20度という気温ですので、出掛ける際には衣服については充分気を使って下さい。

色付きを増して来た涸沢カールの紅葉

2013年 涸沢カール季節の情報
(2013/9/28)
涸沢カールの紅葉はここに来て色付きが増して来ております。9月27日の朝から急激な気温の低下となり、紅葉もテンポを早めております。
涸沢岳下の草紅葉はいい色合いとなって来ております。ナナカマドの木々も色付きが始まって来ております。
テントば附近はまだグリーン色が多く、草紅葉も色合いが薄いです。

気温の朝は4度から8度くらいで、日中は12度から20度くらいの気温状況です。
これからは急な気温の低下も起こりますので、お出かけの際は寒さ対策も万全にしてお出かけ下さい。

涸沢ヒュッテパノラマテラスより9月27日現在の紅葉画像です。

(2013/7/22)
涸沢カールは夏の雰囲気が漂い始めております。カール内にはまだ残雪が多く残り、涸沢ヒュッテ手前500mは軽アイゼンが必要です。
涸沢カールから上部へは8本爪のアイゼンが必要となります。

横尾から本谷橋までは残雪はほとんどなく、青葉がまぶしい状態です。夏の花たちも多く咲いて来ております。

今年は梅雨明けも早く、雨が少なかったせいか上部の残雪は思ったよりあります。これから夏の日差しが強まれば、雪どけも早まるでしょう。

気温は朝は8度から12度程度、日中は16度から30度とかなりの開きがあり、服装は充実をしておく方が良いでしょう。


2012年 涸沢カール紅葉の情報
(2012/10/10)
涸沢カールの紅葉が最盛期を迎えております。10月7日夜半から8日の早朝にかけては3000m付近は雪が舞いました。たいした積雪にはなりませんでしたが、高山では雪の季節を迎え始めました。

まだしばらくは紅葉は楽しめると思いますが、それも雪が来るまでの間となってきました。

今年は全体的には紅葉は遅いですが、標高の高いところはいい紅葉となっております。


最盛期を迎えた涸沢カール 2012/10/08撮影

最盛期を迎えた涸沢カール 2012/10/08撮影

(2012/10/04)
涸沢カールの紅葉が見頃を迎えて来ております。台風の通過後、高山では気温が下がり、木々の色付が増して来て、充分見頃状態になって来ました。今週末から来週いっぱいは見頃時期になると思われます。


見頃を迎えた涸沢カール 2012/10/03状況

見頃を迎えた涸沢カール 2012/10/03状況

(2012/9/25)
涸沢カールは草紅葉が最盛期を迎え、ナナカマドやダケカンバなどの落葉樹の紅葉は色付き始めと言ったところです。9月24日の朝は5°近くまで気温が下がって来ておりますので色付く条件は整って来ております。

9月24日は日中でも10度近くまでしか気温が上がらず、寒い涸沢となっております。お出掛けになる方は防寒対策も忘れずに。


草紅葉が最盛期の涸沢カール
9月22撮影 画像提供 涸沢ヒュッテ

ナナカマドも一部紅葉が始まる
9月22撮影 画像提供 涸沢ヒュッテ


2011年 涸沢カール紅葉の情報
(2011/10/04)
涸沢カールは10月2日から3日にかけて寒気が流れ込み標高2000m附近まで初雪を記録する。この寒気の流れ込みにより紅葉も足を早め、全体的には5,6分程度まで紅葉が進む。

今後もこの冷え込むが続けばあと2,3日で見頃状態になって来ると予想されます。
紅葉は条件が揃って来ると一気に色合いを強めて来ますので、そろそろといったところにきております。

ここに来て3000m級の北アルプスも真っ白な雪をかぶった姿を見せており、冷え込みもきつくなっておりますので、防寒対策も万全に。



(2011/9/30)
涸沢カールの紅葉状況は9月30日現在で、2分程度の色付き具合です。今年は気温の低下が遅い傾向にあり、紅葉が始まる冷え込みが顕著に来ておりません。

最近は地球温暖化傾向があり紅葉も少しずつ遅れ気味となって来ております。
今後の気温の低下を期待するところです。

今の状況から見頃を判断すると見頃時期にはあと1週間くらいは掛かりそうです。10月7日位からがいいところと予想されます。
涸沢カール過去の紅葉及び季節の情報ページへ


涸沢小屋への分岐地点より撮影 2012/10/8


鮮やかな色彩を見せるカール内の紅葉


涸沢カール手前より涸沢岳方向を望む


紅葉の涸沢カールのモルゲンロート


一瞬の朝の輝き待つ人達
好天時の朝は太陽の光が山頂付近にあたり、輝くようなモルゲンロートが演出される。

その一瞬の輝きを見るために朝暗い内から待ちわびる登山者たち。


真っ赤に色付いたナナカマドと北穂高岳方面を望む


山裾に広がる紅葉の波

吊り尾根と紅葉のカールを望む

涸沢カールからは日本で3番目に高い、標高3190mの奥穂高岳からその右側に3110mの涸沢岳、その右側には3106mの北穂高岳がそびえ立ち、奥穂高岳から左側には吊り尾根から前穂高岳がそびえ、涸沢カールを取り囲んでおります。
氷河時代に氷河状態となっていた涸沢カールは氷河時代が終わり、氷河が溶け出す時にその氷河により深く刻み取られて、今のような地形が形成されました。


微妙な色合いを示す涸沢カールの紅葉と奥穂高方面を望む


紅葉の登山道を行く

登山道にて、行く人、写す人、休む人


途中の紅葉風景と遠くに霞む涸沢カールを望む


途中より涸沢を望む
横尾から涸沢カールへの登山道に入りますが途中にも素晴らしい紅葉風景が随所に見られ、下を向いて黙々と歩くのではなく、ゆっくり確実に登りながら、まわりの風景も充分に堪能して下さい。

特に紅葉時は横尾からすぐの屏風の頭下部の紅葉風景も素晴らしいものがあります。

横尾より1時間位のところに位置する本谷橋は冷たい清流があり、休憩にはぴったりのところです。また周囲の紅葉風景もまた素晴らしいです。

しかし本谷橋は吊り橋ですので、大勢で渡ると危険ですので、3,4人ずつくらいで渡るといいでしょう。

途中より紅葉と正面に涸沢岳を望む


正面に涸沢岳と涸沢槍を望み、豊かな色合いの紅葉風景をかもしだす涸沢カール


涸沢ヒュッテ手前に到着する登山者


色とりどりに咲くテントの花とバックに北穂高岳方面の豪快な紅葉風景を望む


涸沢ヒュッテのパノラマテラスにて天空のひとときを

テントの花が咲く涸沢カールのテント場


涸沢槍を正面に涸沢カールの紅葉

涸沢小屋も紅葉の中に埋もれて、テラスでくつろぐ人達も紅葉の中に溶け込んで、涸沢の秋は華やかな色合いの季節。


涸沢紅葉の写真集のページへ


涸沢への登山道の紅葉写真集のページへ

紅葉に囲まれる涸沢小屋


夕暮れの涸沢より常念岳方面を撮る


涸沢ヒュッテの玄関にも灯がともる
秋の紅葉の涸沢は大自然が造り出す、一級の芸術品。

厳しい冬の季節を乗り越え、芽吹きと生命の誕生の春を迎え、そしてその命をたくましく育ち、謳歌する夏。

厳しい冬に向けて衣替えをする一瞬の輝きを見せる秋の紅葉は、命を育くむ生命の力の輝きと感じないではいられない。

記・写真 山田 輝男




夕闇が迫り来る穂高の山々と湧き上がる雲の流れ


アクセス
[車]長野自動車道松本ICから国道158号線を梓川沿いを沢渡まで、ここからバスで上高地へ入山
[電車]JR中央本線松本駅より-(松本電鉄上高地線30分)-新島々ここからバスで上高地へ入山
お問い合せ
上高地に入れるのは4月27日から11月中旬までの期間です。
バスの運行時間等、季節によって違いますので、お問合せの上お出かけ下さい。
長野県松本市安曇上高地
・上高地ビジターセンター TEL:0263-95-2606
・松本市アルプス観光協会 TEL:0263-94-2221
・松本電鉄バス TEL:0263-95-2103




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