神の森 小菅神社と北竜湖 -小菅修験の古道で歴史探訪と森林セラピ−の旅- 

ぶなの森から始まる ぬくもりの旅 修験の里小菅神社の歴史は古く、神社は白鳳8年(680年)に創建され、大同元年(806年)に本宮が再建され、新しく小菅寺を開いといわれています。中世には戸隠や飯綱と並ぶ北信濃の三大修験場にあげられておりました。本堂、講堂、三重塔、仁王門、鐘楼を構え、37の坊、100の末院、6社、5堂が立ち並び、修験者、山伏、僧侶が300人いたと云われております。永禄4年(1561年)に武田信玄の侵攻により奥社を残し諸坊ことごとく焼き払われ衰えてしまいました。その後上杉氏により復興され、さらに飯山歴代城主により保護されてきました。
修験の古道には樹齢300年を越える杉の並木道や多くの
磐座(いわくら)が見られ、木々の間からもれる光りは静寂と合いまってまさに神の森の雰囲気をかもしだしております。
磐座とは私達の先祖たちは神様が岩や石にやってくると考えました。この神が降臨する岩を磐座といいます。奥社への参道には多くの磐座があります。ゆっくり登りながら見落とす事なく観察してみましょう。

小菅神社奥社への参道の入り口



小菅の里の入り口に立つ西の大門
小菅の里・西大門

中世に戸隠・飯綱と並ぶ北信濃三大霊場として栄えた小菅山元隆寺の西大門であります。かっては仁王尊堂とも呼ばれており、往時と位置は変わっておりません。
堂宇左右に仏法を守る強力な力を持つ神として知られる、金剛力士像が立っている。健脚な神としても崇敬されており、大きな草履なども奉納されている。建物は絵模様などが17世紀後期の様式を持つことや、講堂の修復を元禄10年に行っていることから、このころ再建され、その後何回か修理されてきたものと考えられている。

小菅の部落内には里宮があり境内には神饌殿・神与殿・神楽殿・講堂・御なんど等の建物があります。また柿本人麿の「朝葉野にたつみは 小菅根ふかめて誰故にこそ吾が恋ひざらん」という句が彫り込まれた石碑があります。集落内には石垣やお堂の跡など修験場として栄えた頃の名残りを留めています。

小菅の里風景

小菅神社奥社

現在の奥社は今から500年前に建てられたもので、室町時代の建築様式を伝えています。昭和39年に国の重要文化財に指定されました。ご本尊は馬頭観音木像です。


弘法大師、空海の登拝 鞍掛松跡

参道入口近くにある弘法大師、空海も歩いた
「夢のかよひ橋」。
橋を渡ると幸せが叶うという

松子の祭り(県無形文化財)
柱松柴灯神事(はしらまつさいとうしんじ)と呼ばれ、日本でも珍しい祭りの一つとして知られています。昭和48年県の無形文化財に指定されています。数百年前から行われている行事で、毎年7月15日の小菅祇園(こすげぎおん)に行われていましたが、最近では3年に1回となっています。
祭りは柱松に火を付け、早く倒れた方が勝ちで、東が勝てば天下泰平、西が勝てば五穀豊穣です。もともとは修験者の験術(げんじゅつ)比べと、米の豊作を祈る行事を兼ね合わせた祭り行事であったと云われています。

小菅の里から小菅山神の森 セラピーロード
小菅の里の里宮を中心に歴史の古里を散策し、そこから県の天然記念物に指定されている杉木立の奥社参道に入り、奥社を経由して小菅山を登り、北竜湖に下山してそこから小菅の里に戻る周遊のハイキングコースです。
小菅-(1,5km60分)-奥社-(0,8km35分)-小菅山-(2,7km55分)-北竜湖-(1,5km20分)-小菅
合計所要タイム2時間40分

北竜湖

菜の花と北竜湖

飯山市の北東方面に位置する北竜湖は、小菅の里の近くにあり、修験の山、小菅山の懐にある深い霧に包まれた神秘の湖。湖畔ではキャンプ、ハイキング、サイクリング、釣りやボートなどが楽しめる。春には菜の花や桜、カタクリなどの花が咲きほころび湖を鮮やかに彩る。この時期は全国から多くの写真家が訪れ程のビューポイント。小菅山のハイキングは小菅神社奥社を途中お参り出来るルートになっておりますので、杉並木と共に、修験の道、小菅古道を散策出来ますので、お勧めの森林セラピーロードです。


湖畔の桜

湖の中に生える木々たち

湖にはボートなどもあり、北信濃の自然をのんびり湖上からも楽しむ事が出来る。

小菅山セラピーロードは小菅の里より入り、小菅山を山頂尾根を通り、この道に出て来ます。山腹よりの眺めはすばらしく、コバルトブルーの湖面と菜の花、その中にピンクの八重桜も見られ、春、季節の美しさを充分堪能することが出来ます。

小菅山セラピーロード終盤の北竜湖湖畔


菜の花畑の広がる北信濃の春の風景

この北竜湖地域は、瑞穂の菜の花公園、映画「阿弥陀堂だより」のロケ地福島地区、小菅地区とふるさとの原風景が残る地区として、季節の折りなす風景と文化が同化した良さが最近見直され、スローライフの歩きながら自然と文化と歴史に触れてみましょうで、読売新聞社主催の「遊歩100選」にも選ばれております。
北信濃のとっておきの風景に出会えるかも知れません。


富倉そばと笹寿司(謙信ずし)
北信州いいやまは冬の豪雪と昼夜の寒暖の差が激しい事により作物に与える影響が好をなし、山菜はもとよりそばやアスパラ、大根、にんじん、ごぼう、里芋、長いもなど多くの特産品が生まれております。それらの食材を手際よく調理して先人たちの昔から多くの郷土食が生まれております。

北信州いいやま郷土の食文化紹介ページへ


菜の花と郷土資料館
北竜湖郷土資料館。
江戸時代後期の民家を移築した建物で、ここには全国の郷土玩具、人形類が展示されている。

アクセス
[車]上信越自動車道、豊田飯山IC下車 市街地中心地まで10分
[電車]JR飯山線、飯山駅下車
 
お問い合わせ
・飯山市役所 総務部 旅産業室 TEL 0269-62-3111
・飯山市観光協会 0269-62-3133

・飯山市森林セラピーサブセンター 文化北竜館
神の森小菅神社・北竜湖へのお問い合わせやご宿泊のお問い合わせはこちらの文化北竜館へ
宿泊施設や温泉施設等も兼ね備えております。
TEL0269-65-3121

飯山市森林セラピーサブセンター
文化北竜館

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小菅の里で咲いていた八重の桜

アメリカの大都会ニューヨークに40代の3人のビジネスマンがおりました。3人の共通点は大学が同じで、同じサークルに入っており顔馴染みでした。
会社は各々違う会社でしたが時々会って一杯やっていましたが、会話はいつも会社に対する不満や同僚や上司の悪口を言ったり、揚げ句の果ては3人同志で相手の欠点をののしりあったり、仕事のやり方を非難したりのいつも口論になってしまう結果となっておりました。
そんな時たまたまサマーホリデーが同じ時期に1ウィーク取れ、3人は北部にサマーバカンスに出かける事になりました。
豊かな森に大きく澄んだ湖、そしてバンガローやホテル、レストランがある静かな落ち付いたリゾート地。3人は日頃の疲れを癒したく、森で昼寝をしたり、フィッシングをしたり、ウォーキングをしたり、読書をしたりして過ごしておりましたが、夜会って一杯始めるとまた同じようにののしりあったり、けなしたりの口論になってしまいましたが、休暇が3日目に入った時から3人に大きな変化が出て来ました。
それは今まで会うとののしりあったり、相手をけなしたりしておりましたが、お互いが静かな口調で話すようになり、また話の内容も会社の事とか、相手の欠点の事とかは話さなくなり、昼間読んだ本の事とか、昨晩食べた料理が美味しかったとか、フィッシングの話しとか、また相手のいままで気が付かなかった素晴らしい一面を見たとか、穏やかに、静かにゆっくりとお互いに会話をかわすようになっていました。
帰る頃には顔つきも柔和なやさしい目をして思いやりのある会話をかわすようになっておりましたと。
注:書物の名前は覚えておりませんが記憶にある森の持つ不思議さの事例の一つかと。
ストレスがなくなると人間はやさしくなれると言う事ですね。

神の森とは
1300年前の昔、小菅神社は修験道の行者によって建立されたと言われている、国の重要文化財、小菅神社が山の中腹にあり、かつては、戸隠、飯綱と並んで北信濃三大修験の里のひとつに数えられていた。この修験道には、樹齢200年から300年という古木の杉並木が約800mにわたり続き、荘厳な雰囲気を漂わせていることから神の森と呼ばれている。

母の森とは
鍋倉山周辺には豊かなブナの森が広がり、植物や動物、里の人達に森の恵みをもたらしている。
ブナは、「クィーン・オブ・ザ・フォレスト(森の女王様)」と尊ばれている。肥沃な土壌をつくることから「土壌の母」、女性的で優美な樹相から「森の母」などと呼ばれることから鍋倉山一帯からその周辺のブナの森を母の森と呼ばれている。

飯山市森林セラピー

飯山市

なべくらエリア

斑尾エリア

信越トレイル

冬のスノーシュー


浅葉野庵(あさばのあん)
小菅神社参道の入り口にあるお休み処で、純和風の佇まいはほっとしたひとときを味わえる。自慢のおそばやあんみつ、抹茶など甘味処も見逃せない一品揃い。
森林セラピーの後の休み処としてどうぞ。

北竜湖周辺の花たち

ヤマアジサイ


ベニバナイチヤクソウ


ソバナ


スズラン


ヤマユリ


フウロソウ


キキョウ